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山田詠美の小説は官能的な心理描写や身体器官の描写が本当に秀逸です。快楽に肯定的に生きるエネルギッシュな人を描くポンちゃんの作品を紹介しています。
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小説家の内緒話 (中公文庫) |瀬戸内 寂聴 /山田 詠美

小説家の内緒話 (中公文庫)小説家の内緒話 (中公文庫)
瀬戸内 寂聴 /山田 詠美
中央公論新社 刊
発売日 2005-01
オススメ度:★★★★




小説家の内面を垣間見る 2009-02-11
大好きな女性二人の対談集と聞いて、即買いしてしまった。

軽く読める対談集だと思いきや・・・良い意味で期待を裏切られた。

これほど年が離れている二人なのに、作家として根底に流れているものは共通していているように感じた。

詠美さんが寂聴さんをリスペクトしているのはわかるが、寂聴さんも詠美さんをリスペクトしていて、寂聴さんの懐の深さ、柔軟さには驚いた。

寂聴さんの本は濃厚で苦手意識があったが、この対談集を読んで読みたくなった。


二人の「私小説」「女と男」についての意見はとても興味深い。人生経験豊富なお二人だからなおさら。


寂聴さんの「芸術家は才能があるかないかで、努力なんてしたってダメ」という言葉が印象的。

小説家を目指している人は、この対談集から何か得るものがあると思う。

薄っぺらい本だが、読み応えは十分。



山田詠美さんの知らなかった部分も 2006-09-27
山田詠美さんは聞き手です。

それでも、今まで山田詠美さんのエッセイでもわからなかった、知らなかった部分がわかります。

会話分量としては、瀬戸内さん75〜80:山田さん25〜20ぐらいでしょうか。

山田詠美さんの知らなかった部分を知りたい人、瀬戸内寂聴さんのことをよく知らない人などはいいのではないでしょうか。

詠美ファンなら買わなくて、よし。 2005-06-21
山田詠美さんが大好きで、買いました。
でも、表紙にもあるように山田詠美さんは「聞き手」なんですね。
確かに山田詠美さんの新たな側面が少しは見えた感じもしますが、
山田詠美ファンなら読む必要はないかも知れません。
あまりにも瀬戸内さんが饒舌で、
ホント 山田詠美さんは「聞き手」に徹しているので。
瀬戸内さんの小説で卒業論文を書くような人なら買い、かも。
山田詠美ファンは買う必要はないと思います。


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せつない話〈第2集〉 (光文社文庫)

せつない話〈第2集〉 (光文社文庫)せつない話〈第2集〉 (光文社文庫)

光文社 刊
発売日 2000-06
オススメ度:★★★




あの名作が 2001-10-06
山田詠美編集となっていたため何気なく手に取った本だったが、とてもびっくりしました。
この本には、有島武朗から内田春菊そして外国人の作家まで14人の作家の作品が入ってます。
そしてどれも心に響く作品で、読み終わったあと本当にせつない気分になりました。
さらに巻末に18人の作家(訳者も含む)のプロフィールまで載っていて、他の作品も読んでみたいという衝動にかられる本でもありました。


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ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー (幻冬舎文庫) |山田 詠美

ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー (幻冬舎文庫)ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー (幻冬舎文庫)
山田 詠美
幻冬舎 刊
発売日 1997-06
オススメ度:★★★★




現代の恋人達にとっての教科書 2009-10-06
デビュー作の「ベッドタイムアイズ」から二年後に発表された短編集です。

第97回直木賞受賞しました。

各短編のタイトルがソウル・ミュージック・ナンバーのタイトルになっています。


心地が良いのは、人に頼る事無く恋愛に生きる主人公たちです。


もちろん、学校や、職場、家庭など、日常の雑事を背負っているのは誰しも同じでしょうが

「恋愛に励む時は、一人」

という原則が貫かれている潔さが心地よく感じられます。


折角現代に生きているんだから、恋愛くらい自分の思ったとおりにしたい。

言い訳なんかしたく無い。


現代の恋人達にとっての教科書のように思えた一冊でした。

芥川賞取ったほうがよさそうな直木賞作品 2005-10-07
 山田詠美はこの作品で直木賞を取ったが,どちらかというと芥川賞を挙げたほうが良い様な読後感を得た.内容のほうは,強く村上龍を意識した文体となっていた.だが哀しいかな,女性ということもあり開き直りきれていないのか,彼ほど本能的に訴えてくるような文章となっていなかった.
 村上龍のエッセイ「全ての男は消耗品である」のあとがきで彼女はこう言っている.
 「この本は彼が書いたから絶賛されるのであって,私が書いたら馬鹿だといわれる」
 ・・・確かにその通りだろう.しかし女性だから許される表現,女性だから持ちえる感性というものもあるのではないか.男性作家と女性作家,どっちが有利ということなんて有りはしないのだから.
 尚,この本のあとがきは村上龍であり,彼はこの作品を絶賛していた.

翻訳物のような手応えでの直木受賞作 2005-03-22
外国人が主人公。恋愛純文学の短編。海外翻訳書。

これは、直木賞史上初の芥川・直木賞及びフェミナ賞的受賞作品。

という日本文学史上での野心作にして、偉業。

女心と女の現実とそれへの男の葛藤などをみごとに描ききった

秀逸な文芸作品。

放課後の音符のオトナヴァージョンとでも言えようか?

大衆小説としての直木賞の文学的位置づけをさらに権威付けた、といえ葉子の作品。代表作にして、やっとだが、これを待っていたのでは、と日本文芸作家協会などをも助けた。という裏事情も加味で、

今までにない感覚で読める。おすすめの代表作!


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