24・7 (幻冬舎文庫)山田 詠美
幻冬舎 刊
発売日 1997-04
オススメ度:★★★★
「恋」と表現するのに違和感があるほど、濃密な物語 2009-08-09
オトナの恋を描いた短編集。
「恋」と表現するのに違和感があるほど、濃密な物語が描かれています。
まぁ、結局は情欲に溺れるオトナたちが描かれているわけですが、その中でつぶやく言葉には、不思議と重みがあって、なるほどと思ってしまうこともあります。
まだまだ、オトナじゃないってことかなぁ。
ちなみに一番びっくりしたのは、筆者の美人っぷりでした。(笑)
恋をしたくなる1冊 2006-12-27
最近、恋をしていないなぁ、という人。
大好きで大好きで仕方のない人がいる、という人。
どちらにもお薦めの1冊。
筆者の日本語を操る力と語彙力に脱帽!
こんなに綺麗に心模様を表現できるなんて。
しかも、粋。
ちょっと前に出版されているけれど、
まだまだカッコよさが感じ取れる。
きっと読み終えた後に、素敵な恋をしたくなっている事だと思いますよ!
9つの愛の形 2003-04-16
日本人の女の子と黒人の男の子、もしくはアジアンの男の子たちの、おしゃれで、どこか切ない9編のショートラブストーリー。タイトルになっている「24・7」は、日本に住む日本人カップルの話で、その内容も9編の中では異彩を放っており印象深い。太ってしまった奥さんを持つ男性の複雑な気持ちをうまく描き出していると思った。
一般に短編のラブストーリーというと、物語が途中で無理矢理ぶち切られてしまっているような、何か足りない印象を受けるものが多い。しかし、この中に納められているものをはじめとする山田詠美の短編は、短い枠の中できっちりと格好良くきれいに納まっているため読後感がいい。後に切なさや余韻を残しながらも、物語の中の彼女や彼は今ごろまた違った素敵な時を過ごしているのだろうと想像させる何かがある。小さな時間が空いた時にこの本を手にとって、彼女の世界に一瞬浸り、トリップしてみるのもいいのではないだろうか。
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