ひざまずいて足をお舐め山田 詠美
新潮社 刊
発売日 1988-08
オススメ度:★★★★
もはや古典。 2009-01-02
人生のバイブル。
澁澤の影響を受けている私は、高校の頃にふと立ち寄った最寄り駅の本屋の棚を「どうせこんな本屋に面白いSMの本などないに違いない」と思いながら一通り眺めていたら、そのものズバリなタイトルの小説を見つけた。その場で手にとって、あっという間に一章を読み終わってしまった。帰り道、続きを読むのが待ち遠しかったような記憶がある。もしくは、立ち止まって読みながら帰ったか。
この本を買ったのは16年前。それから16年間、私が迷ったり疲れたりしたときは再読していた。この本が書かれたのは1988年だから、20年以上前の本だ。その本が、いまでもこんなに新鮮で普遍的だ。これこそ、私にとっての古典だ。
ひざまずいて足をお舐め!! 2006-08-11
いらいらした時に読みます。
内容はどうあれ、山田詠美先生のお若い反骨精神旺盛のころの文章、語り口調がすっきりさせてくれます。
楽しめた 2006-01-28
テンポ良く進む物語は作者の洞察力に富む文章のお陰で非常に楽しめた。
たとえその考え方が己とは相容れないものであったとしても、何とはなしに放たれる説得力のせいで逆に考えさせられる。
SMクラブという世界も面白い。
この主人公の恋愛に対する考察に関して僕はどうしても認められないけれど、彼女自身はそれを受け入れられない者の存在も理解し、潔く自分自身の恋愛を楽しんでいる。
ひざまずいて足をお舐め、なんて言う生活を、少しだけ体験してみたいものだなァと思わされてしまったよ。
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