姫君 (文春文庫)山田 詠美
文藝春秋 刊
発売日 2004-05
オススメ度:★★★★
心の奥が擽られる 2007-02-12
初めて山田詠美の作品に触れてニヤついてしまった。最初のMENUの主人公が自分の性格と似ていて共感できる箇所にニヤついた。人に必要とされることが欝陶しくて本音を話さず心の内に留める、自らも何かを補ってくれて共感できる人にしか興味を示さない。面白いですが、考えが合わない分からない人にはヒドク後味悪い作品です。
姫君もチョイ似た作品ですが、こちらはMENUのような陰欝な作品ではない。ただラストは少し後味悪いです。
何かの作品に影響や入れ込む人は荒んだ気持ちになりますから、注意してください。
傑作。 2006-03-10
山田詠美の作品を初めて読んだのが表題の姫君。これだけは凄く気になって直感で購入した作品。私の直感は正解だった。とても切なく愛おしい気持ちが広がる。複雑な様で人の心はとてもストーレートで正直な一面を持つ。もどかしい程に言葉で上手く伝えきれない、そんな心の葛藤が丁寧に描かれていました。とても良い作品、やはり余韻が残ります。
私は彼女の文体が好きです 2005-08-13
“テーマは愛と死”
なんて言われると巷で流行の「純愛、死んだ恋人思い続ける」系かと思われますが、
まずそんなことはないです。
私はMENUと表題の姫君が好きです。
MENUの主人公の青年は世の中を斜めに見ているつもりが結局一番哀れな存在。
姫君はゆるゆるした感じがいい。とにかく雰囲気。
くさいセリフにも愛着が湧くってものです。
後はフィエスタもなかなか面白かった。独特の視点。
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