マグネット山田 詠美
幻冬舎 刊
発売日 1999-03
オススメ度:★★★★
オトナの女になること 2009-05-05
罪の意識を持つということは洗練されるひとつの方法
体の奥底にあるずれた瓶の隙間から流れ出るもの
ひっそりと皮膚の内側に塗られ、特定の男によって抽出される
大人の女にならずにいられない。AMY作品。
罪と罰 2008-03-13
罪とは、罰とは何か。様々な場面で「常軌を逸した人」と「そうでない人」が描かれていますが、誰もが「常軌を逸する」可能性を秘めている事を指摘しています。
最初からあとがきに至るまで、傑作揃いの短篇集です。
紙一重の人生… 2006-09-28
9つの短編集です。
中でも最初と最後のストーリーに心惹かれたので、ちょっと書きます。
最初のストーリーは「熱いジャズと焼き菓子」
私たちは、きっとみんな、つき合っている人とは、
他の人が入り込まない個人的な一対一のつき合いと、
社会の一部である人間同士としての、他人や社会をも巻き込んだつき合いと、
両方の立場をとりながら、接していると思うんです。
でも、そのバランスって崩れるときがあるかもしれない。
そうなったとき、
社会を捨てその人との恋に生きることと、
社会性を失わず、道徳と倫理に従って冷静に行動することでは、
大きな違いがあるようで、実は紙一重。
女性はたいがい、相手の一言によって、前者にも後者にもなれるんじゃないかな。
きっと私も、普段は毒のない良き市民をしているけれど、
相手によっては…???、なんて考えてしまいました。
最後の話は「最後の資料」という
著者・山田詠美さんの身内の方が登場する実話です。
著者の身辺や、実際の考え方、もののとらえ方が見えて
とても興味深いです。
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