ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)山田 詠美
新潮社 刊
発売日 1996-10
オススメ度:★★★★
随分前の本なので今読んでもそんなに衝撃はない 2009-05-04
それだけ今は衝撃的な内容の本が多いことだと思う。
当時は随分話題になっていたのを覚えている。
今やこの程度の性愛はラノベですら読める。しかし、当時としては破格だったのだろう。
それと作者の目のシビアさは現在でも生きている。
これだけ自分をそして周りを冷徹に見据える目は特筆ものだろう。
すばらしい文体 2004-10-16
文体がとにかくうつくしいです。
特にデビュー作である「ベッドタイムアイズ」は、ムダのない流麗な語り口で、
作品の世界にぐんぐんと引き込んでくれます。
一読の価値ありだと思います。
濃密で透明で芳醇な切ない作品集 2004-01-08
著者の初期作品集。センセーショナルな話題になったデビュー作「ベットタイムアイズ」含め、贅沢なラインナップ。著者デビューの1985年、僕は高校2年。その後大学に入った頃位から著者の作品を読み漁った。本当に巧い。詩的で叙情をたたえながら透明感のある文章で描かれる世界は珠玉のように美しく洗練され、切ない。著者の才能は簡潔で怜悧な文章で、中篇を作り上げるところに最高の結実を見せる。著者の初期をご存知ない方はぜひ本作を。
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